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サハリン島大地震から30年

 1995年5月28日にサハリン島北部で発生したネフチェゴルスク地震から30年が経ち、各地で追悼式典が開かれた。5月28日付でインタファクス通信が伝えた。
 1995年5月28日13時4分(現地時間)、サハリン島北部でマグニチュード7.6の巨大地震が発生した。震源近くのネフチェゴルスク町ではMSK震度9~10(震度5強~6弱)の揺れが27秒間続き、5階建マンション17棟が全壊した。この大規模な倒壊の原因について専門家は、「地震活動の少ない土地とみられていたため、建物が地震に耐える構造をしていなかった。建設費を安く上げるために地下室が設けられず、砂地の地面の上に直に一階が建てられていた」と指摘した。
 (中略)
  ネフチェゴルスクでは住民3197人のうち3分の2にあたる2040人(うち子供308人)が死亡した。406人が重軽傷を負い、その後150人が搬送先の病院で亡くなった。震災後、町は消滅し、住民はユジノサハリンスク市やオハ市、島外へ移住した。現在、跡地には追悼の慰霊碑と礼拝堂が残されている。
 5月28日に行われたユジノサハリンスク市の追悼式典ではサハリン・クリル教区の聖職者らによる追悼供養の後、震災の犠牲者に黙祷が捧げられた。リマレンコ・サハリン州知事は自身のSNSに「あの恐ろしい夜に被災した全ての方々に哀悼の意を、そして瓦礫の下から被災者を救助した方々、被災者を支援した方々に深い感謝の意を表す」と投稿した。(5/28)

週刊ボストーク通信1583号より

 



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