6月27~30日、日本の官民代表団が北方領土における共同経済活動の可能性を調査するため、国後島、択捉島、色丹島を視察した。7月1日付でサハリン州政府が伝えた。
調査団の団長を務めたのは長谷川首相補佐官で、政府・自治体関係者及び32の民間企業・業界団体の代表者ら計69名が参加し、北方四島交流事業用の日本の小型船「えとぴりか号」で27日に根室を出発し、国後島に到着した。(中略)
28日、代表団は複数のグループに分かれて国後島を視察した。港湾施設では、インフラの近代化に協力するよう提案を受けた。(中略)
29日、代表団は択捉島に移動し、4つのグループに分かれて島内を視察した。医療グループは病院、観光グループはホテルと日本食レストランの建設予定地、水産グループはフィッシュミール工場と飲料水ボトリング工場の建設予定地、電力・インフラ・商業グループはディーゼル発電所と小売店を訪問した。その後、一行は温泉、バランスキー火山、郷土博物館、空港を視察した。
30日、代表団は色丹島に移動し、オストロブノイの水産加工工場(フィッシュミールの生産を計画)、風力発電所建設予定地(出力1万5000kW)、小売店、外食店、病院、観光名所「地の果て岬」等を視察した(6月29日及び30日付サハリン・インフォ)。(後略)(7/1)
(週刊ボストーク通信1197号より)