2010年から開始が予定されている廃車処理プロジェクトの実施機関としてロシア大手乗用車メーカーAvtoVAZが候補に挙がっている。12月7日付けでサマラ州行政府広報部が伝えた。
廃車処理と新車への買い替えを促進する目的でロシアでは2010年から試験的に廃車処理奨励プロジェクトを実施することが予定されている。古くなった自動車を廃車処理に出せば、国産の新車(ロシアで組み立てられる外国ブランド車も含む)を購入する際に使用出来る5万ルーブル分のクーポンが与えられる。
同プロジェクトでは廃車処理を実施するに当たって厳しい基準が設けられている。この基準に従えば、同プログラムの実施機関には1シフトにあたり40台以上の自動車の処理が可能な設備や、自動車1台あたり20uの倉庫設備が必要となる。
「設定された基準に十分に答えることが出来る企業は現在ロシア国内ではAvtoVAZ以外ありません。AvtoVAZには質の高いスタッフ、電力設備、生産活動のための敷地とプロジェクトの実施に必要なものが全て揃っています」とサマラ州のドミトリー・アザロフ自然利用・林業・環境保護大臣は言う。12月10日付ベドモスチ紙によれば、2010年第2四半期または同年下半期にAvtoVAZが廃車処理プログラムに参加する可能性について同社のマクシム・ナガイツェフ販売・マーケティング担当副社長が言及している。(12/10)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信827号より抜粋)