2009/2/23 週刊『ダーリニ・ボストーク通信』788号
ハバロフスク地方と沿海地方、アムール州に自動車工場を創設する計画が持ち上がっている。2月17日、国家議会(下院)議長で与党「統一ロシア」党最高評議会議長のボリス・グルィズロフ氏が発表し、18日付のノーボスチ通信が伝えた。
「統一ロシア党は極東ハバロフスク地方、沿海地方、アムール州に乗用車とバスを生産する工場を創設することを決定しました」とグルィズロフ党首は、党最高評議会指導部が開いた危機対策会議の結果を報告した。
同氏によれば、今のところ決まっているのは場所だけで、いくつかの工場が同じ敷地に建てられる可能性もあるという。「分析の結果、この地域で計画を実現することが可能だということが分かりました」と同氏は述べている。
2月19日付のコメルサント紙ハバロフスク版によれば、工場は日本、韓国、あるいは中国メーカーとの合弁で創設することが計画されており、提携候補企業としてトヨタと日産が挙がっている。工場は2億〜5億5000万jをかけた、従業員千人規模のものになるという。
一方、今回創設されるのは国内メーカーAvtoVAZとSollersの工場だという説も出ているが、この案は金融危機以前から浮上していた。金融投資会社「メトロポール」のミハイル・パク・アナリストは、金融危機で市場が縮小する中、2社が新たな生産拠点を設けるリスクを冒すことはないであろうと見ている。(「ダーリニ・ボストーク通信」第788号より)