12月3日、プーチン首相は全国中継で国民から寄せられる質問に答える生放送番組に出演し、4時間にわたり、87の質問に答えた。日本と隣接するロシア極東の地域からは、ハバロフスク地方の工業都市コムソモリスク・ナ・アムーレの住人が地域の主要産業である航空機製造・造船部門の問題について質問した。
コムソモリスク・ナ・アムーレの航空機製造企業で働く住民は、国防省からの受注や「スホイスーパージェット」プログラムへ追加予算が割当てられたことでコムソモリスク・ナ・アムーレの航空製造企業の状況は安定しつつあるが、航空機製造のための高い技能を持つ人員が極端に不足していると訴えた。
また、同市のアムール造船工場で働く住民から「以前プーチン首相が同工場を訪れた際に約束した19億ルーブルの支援金が未だに我々のところに届いていない、どうなっているのか?この資金に工場労働者の給料がかかっている」との訴えもあった。これに対しプーチン首相は「アムール造船工場に資金を割当てるロシア連邦政府の決定がとられ、年末までに19億ルーブルが拠出される」と約束した。
番組は国営のテレビ・ラジオで中継された。プーチンの国民との対話形式の番組の出演は今回が8回目。首相・統一ロシア党首としては今回が2度目、大統領時代に6回行なっている。(12/3)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信826号より抜粋)