11月5日、サンクトペテルブルク市のプリモルスク地区で水産物小売チェーン「オケアン」の初店舗がオープンした。「オケアン」は一般の消費者に新鮮な水産物を手ごろな価格で供給することを目的にした小売チェーンで、ロシア連邦漁業庁のイニシアチブでロシア全国に展開することが計画されている。来年にもサンクトペテルブルク市にさらに8店舗が開設される予定。11月6日付Fishnews.ruが伝えた。
「オケアン」のオープニング・セレモニーにはワレンチナ・マトビエンコ・サンクトペテルブルク市長も出席した。「魚は今後、余計な冷凍保存や仲介業者を経ることなく、漁獲企業から直接供給されます。これは一般の消費者にとって手ごろな価格のレベルを保つための重要な要素です」とマトビエンコ知事。ロシアでは、多数の仲介業者を経て水産物の市場価格が引き上げられることが問題となっている。
サンクトペテルブルク市としては「オケアン」のオーナーが手ごろな価格を維持する条件で、広告協力、販売スペースの提供、特恵的な賃借料の設定といった優遇措置を与える意向である。連邦漁業庁広報部によれば、今後3年でロシア全国47地域に250店舗の「オケアン」がオープンする予定。既にこれまでに52店舗が開店している。(11/6)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信822号より抜粋)