インフルエンザの影響で、ロシア各地でマスクが不足している。10月29日付のRBCによると、マスクをインフルエンザ予防に最も良い手段の一つとして医師が薦めるため、モスクワ中心部の多くの薬局では既に入手困難になっている。モスクワのある薬局の店員は「マスクがあるか常に問合せがありますが、注文が追いつきません。職場で上司にマスクをするように勧められたというお客様もいます」と言う。
インフルエンザや急性呼吸器感染症の流行が始まったこの数日薬局で最も売れている商品は、インフルエンザ予防薬や咳止め剤、各種の混合水薬、解熱剤などである。これらはインフルエンザの初期症状があらわれた場合に備えるためモスクワ市民が買いこんでいる。薬局の店員は外国製の薬より格段に安い国産の薬を使うように薦めている。
また、10月30日付のボストクメディアによると、ウラジオストクの薬局も医療用マスクが不足している。ウラジオストクのある薬局の店員は次のように言う。「私の店にマスクを置いていましたが、あっという間になくなりました。2時間で300個売れました。商品は1つ10ルーブルと高くないので、一度に沢山売れます。注文をしていますが、11月2日にならないと入荷しないでしょう」。(10/30)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信821号より抜粋)