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ウラジオストクで自動車所有者達が抗議デモ

10月24日、ウラジオストク市鉄道駅前広場でロシア自動車所有者連盟(FAR)の抗議運動の一環として集会が開かれ、500人以上が参加した。抗議運動の参加者達は、中古車を含む自動車輸入関税率の引き下げ、日本車の輸入を実質上禁止する技術規定導入の撤回を要求した。25日付ノーブイ・レギオン通信が伝えた。
2009年1月から中古自動車の輸入関税が大幅に引き上げられたことで、それまでロシア極東沿海地方の主要ビジネスであった中古車輸入事業が壊滅的な打撃を受けた。また2010年9月に発効が予定されている技術規定(*)が、日本車のロシア国内での登録を不可能にするものとして懸念を呼び起こしている。
抗議運動の参加者達はメドベージェフ大統領に宛てた署名を集め、大統領に対し自動車所有者達の要求に応じるよう呼びかけた。今後一ヶ月の間に政府が要求に応じなければ、抗議運動の組織者達は新たに抗議集会を開く意向である。
抗議集会の参加者数については各プレスの報道にずれがあり、24日付Finam.fmの報道では1000〜1500人とされている。(10/26)

* 「車輪式輸送手段の安全性に関する技術規定」の自動車の認証番号(VIN)に関する規定。この技術規定は9月10日付ロシア連邦政府決議により承認され、9月23日に公式発表された。この技術規定に従えば、ロシア国内で自動車を登録し運転するためには、この認証番号が17桁でなければならない。日本で製造される自動車には相応する番号が11桁しかなく、ロシアに輸入しても実際に登録が出来ないという可能性が指摘されている。

(週刊ダーリニ・ボストーク通信820号より抜粋)




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