ロシアで生産されていない家電製品及び電子機器の輸入関税が来年6月1日までに大幅に引き下げられる。10月21日付のRBC Dailyが伝えた。
この輸入関税引き下げはロシア、ベラルーシ、カザフスタンが加盟する関税同盟が統一関税率を設定するのに伴い行なわれる。ロシア家電・コンピュータ販社製造企業協会(RATEK)によると、この統一関税率の設定で食器洗い機、エアコンの輸入関税が現在の15%から0%になることが予定されている。そのほか掃除機、ミキサー、ジューサーなどの小物家電は15%から5%に、電子レンジは20%から15%に、電気コンロ、トースター、ヘアドライアー、スチームアイロンなどは15%から10%に、DVDプレイヤーは10%から5%に引き下げられる。一方、冷蔵庫(20%)、洗濯機(15%)、携帯電話(5%)などの輸入関税は据え置かれる。11月27日にベラルーシの首都ミンスクで3国の首脳により統一関税率に関する文書が署名される予定。
RATEKのグシコフ広報部長は、ロシアで生産されていない家電製品の輸入関税は全て0%にすべきと考えている。グシコフ広報部長によると、輸入関税は商品原価に含まれるため、関税が下がれば、小売価格も下がる可能性がある。 (10/21)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信820号より抜粋)