10月8日付ロシイスカヤ・ガゼータ紙によれば、ロシアでは10月上旬の時点で591件の新型ウィルス感染が確認されている。
ロシアで「流行入り」とみなされる数の急性呼吸器感染症の患者数が確認されたのは、サンクトペテルブルク、アストラハン、サハリン州、アルタイ共和国等の地域。連邦消費者権利保護・福祉監督局(ロスポトレブナドゾル)のゲンナジー・オニシチェンコ局長は、全感染件数のうち約500件は海外から持ち込まれたウィルスによる感染であると指摘している(10月6日付finam.fm)。
現在ロシアでは関連省庁の主導のもとワクチンの確保をはじめとして、新型インフルエンザ対策を急いでいる。「ロシアは新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンを2700万回分買い付けた」と10月6日の保健・社会発展省の記者会見で、オニシチェンコ局長は発表した。また「季節性インフルエンザの予防接種は既に完了している」とオニシチェンコ氏は述べている。
ロシアでは児童に対する海外渡航規制や国際空港における旅客の健康状態のチェックが行われている。
(週刊ダーリニ・ボストーク通信818号より抜粋)