ロシアではサケ・マス類の大漁を背景に市場価格の低下が懸念され、連邦漁業庁の主導によるカラフトマスの「国家買い付け介入」が計画されている。買い付け実施のためにロシア農業銀行からは10億ルーブルが融資される予定である。しかし、10月初旬に開始される予定であった買い付けは未だ実施される気配がない。10月2日付Fishnews.ruが伝えた。
連邦漁業庁のサベリエフ広報担当によれば、いくつかの企業が既に農業銀行からの融資を受けて国家買い付けに参加する希望を出している。しかし現在ロシア農業銀行は予定していた10億ルーブルの拠出を差し控えており、そのため国家買い付けの実施も遅れている(10月2日付Deita.ru)。
9月28日付エクスペルト紙によれば、最近2ヶ月でカラフトマス1kgあたりの港における出荷価格は60ルーブルから20ルーブル(地域によっては10ルーブル)まで下がっている。国家買い付けは1kgあたり35ルーブルのレベルで行なわれる予定で、市場価格のさらなる低下に歯止めをかけることが期待されている。(10/2)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信817号より抜粋)