ロシアでは経済危機でオフィス不動産の需要低下が見られていたが、モスクワでは設備の整ったオフィスを時間貸しするという新しい形態のビジネスが生まれた。不動産分野の調査会社「ミエリ」が10日付で発表した。
オフィスのレンタル料金は広さ、収容人数、設備によって変わる。例えば、モスクワのAクラスのビジネスセンターの1人用のワンルーム10uの事務所のレンタル料金は1ヶ月800jから。Bクラスのビジネスセンターの2人用の事務所では1ヶ月950〜1050j。4〜5人用の事務所は1ヶ月1900〜2200j。Aクラスのビジネスセンターのレンタル料金は1人当たり1ヶ月に1000〜1200jかかり、それより低いクラスでは1ヶ月当たり400jから。
このようなサービスを提供する会社は主にビジネスセンターと1000〜2000uの物件の賃貸契約を結び、これらのスペースを小さく区切って又貸しするという手法をとっている。このような貸オフィスの利点は、顧客が事務所のレンタル料を時間、日、週、月単位で支払えるということである。これらのオフィスは通信システムや必要なオフィス機器が完備されている。
ミエリのセルゲイ・ロバノフ取締役は「以前は中小企業が事務所を探す時に選択肢が少なく、住居用建物の1階や20〜50uのあまり広くないCクラスのオフィスビルくらいしか借りられなかった。ビジネスセンターの賃貸オフィスはとても高く、その上狭い。新しい形態のオフィス賃貸により、中小企業やビジネスをスタートしたばかりの企業が質の良い、必要なインフラが全て整ったオフィスで開業や事業の継続または拡大ができる」と言う。(9/10)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信815号より抜粋)