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ロシアの農業専門家らが今年の穀物収穫量の予測を上方修正

ロシアの2009/10農業年度の穀物収獲量はシベリアでの生産高が稀に見るほど高いため、農業省の予測を9〜14%上回るものになる。9月2日付のコメルサント紙が発表した。
農業市場調査会社「ソベコン」は2009年7月1日から2010年6月30日までの農業年度の穀物収穫量を9700万dに上方修正した。農業市況研究所も9250万dに上方修正している。農業市況研究所のルイリコ所長は「干ばつの被害を受けたボルガ川沿岸地域でまずまずの収穫高となっており、また西シベリアで例年になく降水量が多かったために最高記録に近い収穫高になっている」と説明している。ソベコンのデータによると、8月第5週のシベリア連邦管区の総収穫量は1700万dと見られている(前年同期は1390万d)。
一方、農業省が発表した最新の予測は8500万dである。同省は干ばつの被害を考慮に入れ、当初の9000〜9500万dという予測から下方修正した。ある穀物市場関係者は「農業省は穀物の国内市場価格が下落しないよう不作の情報を支持しているのです」と指摘している。穀物の国内市場価格は6月から28%下落しており、前年度からの備蓄が2000万dと大量にあるため、アナリストらは近いうちに価格が上がることはないと見ている。(9/2)

(週刊ダーリニ・ボストーク通信814号より抜粋)




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