2009/2/2 週刊『ダーリニ・ボストーク通信』785号
1月31日にウラジオストク市を中心に沿海地方の8地域で与党「統一ロシア」および「共産党」による集会が開かれた。2月1日付でボストーク・メディアが沿海地方内務局広報部の発表を伝えた。
ウラジオストク市では「統一ロシア」の集会に1500人が参加、駅前広場で行なわれた共産党の集会には450人が集まった。ウラジオ市では共産党と協力してドライバー権利保護団体が政府による「自動車輸入関税引き上げ」への反対を表明した。集会に際し非常事態に備えた警官による警備が強化されたが、違法行為は見られなかったという。
同日駅前広場で共産党の集会の様子を取材した現地記者によれば、これまで行なわれた抗議集会のときより警官の数は少なかった。実際に警官が集会に介入することもなかった。
この日はモスクワやサンクトペテルブルクをはじめとするロシア全国の主要都市でも「統一ロシア」の集会と「共産党」等の野党勢力の集会が同時に開かれた。野党側が公共料金や社会保障関連の政府の政策を批判する目的で集会を組織したところ、対抗するように同じ日に「統一ロシア」の支持者が集まり、政府の「危機対策」方針への賛同をアピールする形となった。
(週刊『ダーリニ・ボストーク通信』785号より抜粋)