ロシア政府は自動車ローンの補助対象枠を拡大する決定を下した。これまで対象車の価格の上限は35万ルーブルであったが、これが60万ルーブルに引き上げられる。7月6日にプーチン首相が発表し、7日付のコメルサント紙が伝えた。
今回の変更では、対象価格の上限が上がるほか、ローンの頭金が自動車価格の30％であったのが15％に引き下げられる。また、これまで補助システムを利用できる銀行はVTB24、ズベルバンク、ロスセリホズバンクの国営3行であったが、2009年4月1日の時点で自己資本が700億ルーブル以上の民間銀行でも利用が可能になる。アルファバンクやユニクレジットバンクなどがこれに相当する。さらにローンの返済期間が2年から3年に延ばされる。
現在の補助制度利用は約1万5000件であるが、政府はこの変更により年末までに12万件くらいまで増える可能性があると見ている。（週刊ダーリニ・ボストーク通信807号より抜粋)
