5月31日〜6月6日の7日間に渡り官民合同極東ロシア経済ミッション(主催:経済産業省及び社団法人ロシアNIS貿易会 )が行なわれた。同ミッションには日本から省庁、企業、教育・研究機関の代表者等、総勢70人以上が参加した。参加した企業の業種はメーカー、商社、金融機関、情報・通信と多岐にわたる。
ミッションの参加者はロシア極東の沿海地方及びハバロフスク地方を訪れ、現地で進む建設事業の現場を視察するとともに、ロシア企業や地方自治体の代表者から個々のプロジェクトに関するプレゼンテーションを受けた。
沿海地方では2012年APECサミット開催が予定されているウラジオストクのルースキー島における建設現場の訪問、またナホトカで建設が進む石油積出港の視察が行なわれた。
また6月4日にはハバロフスク地方行政府迎賓館において「ハバロフスク地方のビジネス環境及び投資プロジェクト」と題されたセミナーが開催された。
ロシア側の意図は、極東で予定されている多数のプロジェクトに日本からの投資および技術協力を得ることである。ウラジオストクのインフラ建設事業を監督するズバレフ・ウラジオストク道路建設公社社長(ロシア連邦道路庁)は「慎重に眺めているばかりではなく、具体的な参加に向けて動き出して欲しい」とミッションの参加者に呼びかけた。(6/7)
(週刊ダーリニ・ボストーク通信8021号より抜粋)