11日から日本を訪問するウラジーミルプーチン首相は、日本側のパートナーと電力エネルギー、運輸、宇宙開発、IT及びナノテクノロジー分野での協力関係の発展について審議する。記者会見において、ユーリー・ウシャコフ官房副長官が述べた。「重要な位置を占めるのは、エネルギー資源開発及び加工企業の設立など、ロシア極東・シベリア地域における日本との協力に関する問題である」と同官房副長官。(7日付ノーボスチ通信)
今回の訪日において、4件の政府間合意および、さらに5件の企業間合意が締結される計画である。7日付StranaRuによれば、同官房副長官は「銀行およびいくつかのロシア機関、そして日本企業の間で5件の商業合意が結ばれるだろう」と述べている。
ウシャコフ氏は具体的に以下の5件の企業間合意文書書名の可能性について言及している。
・三井住友銀行とVTB(対外貿易銀行)の間の協力協定
・MITSUI(*原文どおり)と公開型株式会社「ロスギドロ」の間のニジネ・ブレア水力発電所建設に関する覚書
・J-Power社と「ロスギドロ」社の間のルースキー島における極東風力発電所建設に関する覚書
・VTB(対外貿易銀行)と日本貿易保険の間の相互理解に関する覚書
・VEB(開発対外経済銀行)と国際協力銀行間の相互理解に関する覚書
「ロシア政府は今回の訪問が日本との関係の発展にとっての、強力な刺激となることを期待している。日本は、アジア太平洋地域において、また全世界的な視野で見ても、ロシアにとって最も重要度の高い国である」とウシャコフ官房副長官は述べる。
ロシア側訪問団の主要参加者(参考:5月7日付ノーボスチ通信)
閣僚級
アレクサンドル・コノワリョフ 法務副大臣
セルゲイ・シマトコ エネルギー相
アンドレイ・クライニー 連邦漁業庁長官
アンドレイ・ベリヤニノフ 連邦税関庁長官
セルゲイ・キリエンコ ロスアトム総裁
他外務省関係者
地方自治体代表
ユーリー・ルシコフ モスクワ市長
セルゲイ・ダリキン 沿海地方知事
オレグ・コノワロフ リャザン州知事
ビクトル・クレス トムスク州知事
ワレリー・セルジュコフ レニングラード州知事
経済界代表
アレクサンドル・ショーヒン ロシア産業家・企業家連盟代表
ゲオルギー・ペトロフ 商工会議所副会頭
アレクセイ・ミレル 「ガスプロム」代表取締役社長
オレグ・デリパスカ 「ルサール」社会長
セルゲイ・ボグダンチコフ 「ロスネフチ」社長
ウラジーミル・ドミトリエフ VEB(開発対外経済銀行)頭取
アンドレイ・コスチン VTB(対外貿易銀行)頭取
イーゴリ・ジュージン 「メチェル」社長