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ロシアのアナリストは北朝鮮のミサイル発射をどう見る?A
―核兵器をめぐる国際秩序崩壊の前兆か?−

2009/4/4

4月3日付ブズグリャド紙はテレビチャンネル「Russia.ru」の番組「プログラムTs」で行なわれたテレビ討論の内容を紹介している。このテレビ討論ではロシアの政治学者、軍事アナリスト、朝鮮研究者等が北朝鮮のミサイル発射を巡る状況について議論した。

政治学者セルゲイ・クルギニャン氏は、ミサイル発射を巡る現在の情勢を「国際的なパワーゲーム」と見ている。「大統領が交替しても米国は態度を軟化させない、さらにはより厳しい姿勢をとりうると北朝鮮は理解した。これこそが、北朝鮮の今回の行動の原因だ」とクルギニャン氏は述べる。さらに同氏は近い将来核不拡散に関する世界秩序が乱れることを懸念している。


軍事アナリストのドミトリー・ベルホトゥロフ氏は、北朝鮮が弾道ミサイル用核弾頭を5〜7つ保有していると見ている。しかしベルホトゥロフ氏によれば、核弾頭搭載可能な北朝鮮のミサイルは米国まで届くものではない。


北朝鮮が核兵器を手にした場合、世界秩序が脅かされる。さらには核保有国による紛争を含め予測不能な事態の発展につながる。この点でテレビ討論に参加した専門家達の意見は一致している。(4/4)

 
 









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