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ウラジオ短信

ウラジオでは日本食に人気

ウラジオではいろんな外国製の商品が売られている。そのほとんどを韓国や中国製品が席巻している。
例えば、家電製品は韓国製の品質が良くなり、日本製の高い商品は必要とされていない。消費財なども韓国製品が多くなり始めている。日本製は品質がいいが、ロシア人には値段が高すぎるというのが理由である。

しかし、そのような中でも日本製でなければだめな物もある。それは日本の食品である。食品だけは、同じような商品でも他国のものと比較して日本製のテイスト(味)が抜きん出ている。

例えば、カップ麺やインスタントコーヒーなど韓国製やロシア製もあるが、日本製と比べると味がいまいちである。日本製食品は値段が高くなるが、味にうるさいロシア人には大人気。

今、ウラジオのスーパーではカップ麺、レトルトカレーやご飯、お菓子、柿の種、コーヒー、日本茶などが並んでいる。また、正月には日本から輸入した1個500円もする高額なりんごも売られる。

わが社もウラジオの会社に日本製食品を販売しており、ロシア側より思わぬものが欲しいと言われて驚くことがある。例えば、調味料(辛子、わさび)、ドレッシング類、レトルトご飯は太らない食品として注目を集めている。

だんだんロシア極東の人々の食生活がアジア的になってきているように見える。これからウラジオの家庭に招待されると、日本の食卓と代わらないご馳走が出てくるということになるかもしれない。

私はこの日曜日(18日)からウラジオへ出張するが、友人から日本酒、納豆、うなぎ、ガリを持ってきて欲しいと頼まれている。友人は寿司と日本酒で新年を迎えるようである。

2005/12/17 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2005年12月掲載の記事を転載したものです。

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