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ウラジオ短信

映画ホテルビーナスでウラジオがブームに

「ホテルビーナス」という映画が上映されている。出演俳優は若者に人気のSMAPの草なぎ剛、中谷美紀、市川正親らと韓国の俳優である。実はこの映画のロケ地がウラジオである。

そのホテル「ビーナス」のある場所は「最果ての地」という設定。どこの国にも似ていない、不思議な風景が広がっていることがウラジオを撮影地に選んだ理由のようだ。確かにウラジオの無国籍風な風景がこの映画に何ともいえない不思議な雰囲気を出している。

この映画を紹介するホームページに草なぎさんのウラジオの印象が紹介されている。「アジアでもヨーロッパでもない不思議な雰囲気、あと、女の人が八頭身のモデルみたいでキレイ。ビックリした」。

今、この映画が火付け役になり観光や撮影のロケ地としてウラジオが注目をあびつつある。ウラジオストク航空や旅行代理店などが、若い女性をターゲットに映画「ホテルビーナス」のロケ地を巡る観光ツアーを考えているようだ。また、ミュージシャンのビデオクリップの撮影にもウラジオが使われ始めている。

先日、驚いたことにウラジオを一泊2日で視察をした黒岩参議院議員に新潟空港でお会いした。日ロ協会(鳩山由紀夫会長)の極東担当理事に就任したので駆け足だがウラジオを視察してきたと話されていた。「1時間20分後にはヨーロッパの街並みが広がり、新潟から一番近いヨーロッパですね。これから交流を活発にしたいですね」、と話をされていた。

また、まだ予定だが今年の10月15日〜17日、ウラジオで「第1回ウラジオストク ジャズ・フェスティバル(主催:沿海地方政府)」開催が企画されている。今、その準備が日本とウラジオの間で進められている。今年から、ウラジオを「映画とジャズの街」として売り出し、そして、ウラジオに親しみが出てくれば、日本との経済交流が活発になるという目論みもあり関係者が期待を寄せている。

来年からは世界的なジャズ・フェスティバルにするために、ウラジオにある各国の領事館にも協力要請をすることも検討をしている。

 

2004/04/17 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2004年04月掲載の記事を転載したものです。

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