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金角湾横断するロープウェイ計画

今、ウラジオではユーリ・コプイロフ市長の去就問題と街のシンボルである金閣湾横断ロープウエイ構想が大きな話題となっている。

同市長は、市有財産を市長に関係する企業などへ処分し、市の財産を横領した疑いがかけられている。この件では近々、裁判が行われると地元の新聞も伝えている。

この市長アイデアマンで突拍子もないような発想と行動も多く面白い。昨年、21世紀の最初にウラジオで生まれた赤ちゃんに3DKの住居をポンとプレゼント。もらった方はさぞかし驚いたことと思う。

最近では、50年ぶりの大雪のため道路はいたるところで交通渋滞。市長は夜遅くまで作業員と一緒に働いている姿を、テレビに取材させたりとタフ振りを披露していた。弊社のスタッフは早朝、雪で車が動かなくなり、市長に車を押してもらい脱出したと興奮をしていた。

そして、またすごい計画を実行しようとしている。この2月15日、ウラジオの金閣湾の両岸を結ぶロープウェイの着工式が行われた。半年後には、金角湾の上を優雅に運行するロープウェイがお目見えする?ロープウエイは全長1640b、金閣湾横断所要時間4分半、15人乗りのキャビンとなり対岸を結ぶ交通の役目を担う。

この計画に市民は「市には金がないし無理だろう」と、のっけから諦めムードである。それに対して市長側は、建設資金約15億円は、市の予算以外から捻出すると鼻息が荒い。噂では中央の金融産業グループが沿海地方の進出を目論んでいるようである。
もし、本当にできたら金閣湾の景観は大丈夫だろうか。

2002/02/23 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2002年02月掲載の記事を転載したものです。

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