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ウラジオ短信

望んでいるのは日本との交流

今年、ウラジオストクは開基140周年を迎える。この6月には、新潟市民を乗せた「友好の翼」がロシアへ飛ぶことになっている。

そこで、最近のウラジオと外国との関係について触れてみたい。今、ウラジオに住んでいる日本人は48人(留学生や駐在員の家族を含む)。韓国は商社マンが26人、領事館員やその家族、留学生を入れると100人ほど。中国人約7000人(沿海地方全域)、米国人は112人(沿海地方全域)で領事館員や各種団体の人々がボランティア活動などをしている。

日本語熱はどうなっているか?東洋大学(前極東総合大学東洋語学科)では、1年から5年生まで日本語を専攻しているのが225人、ハングル228人、中国語300人である(英語は全学科必修)。また、最近はベトナムとの関係が強くなり「ベトナム語」を専攻する学生も増えている。

ビジネスはどうか?やはり中国との関係が強い。観光ではロシア・中国とも「ビザ無し」渡航ができることからビジネスチャンスがある。最近では、中国から沿海地方へ純粋な観光に訪れる人が多いことから「中華料理店」がウラジオでは多くなっている。たいてい中国人のコックが働いているので本格的である。そして、ロシア人にも中華料理は受けている。

また、韓国企業はロシア系朝鮮人(ロビイスト)に支えられ、政府関係者と強いコネを持っている。

しかし、これらは事実関係だけであり、極東ロシア人の希望は日本とのビジネスや交流を強く望んでいることを忘れないでほしい。

2000/05/15 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」2000年05月掲載の記事を転載したものです。

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