JSNトップページ > ロシアな日々 > ウラジオ短信

ウラジオ短信

年々派手になる結婚式

私事だが、1ヶ月前に結婚した(日本人と)。とはいえ、市役所に婚姻届を提出しただけで、お式などは一切やっていない。今流行りの「ジミ婚」というやつである。

それでも、6月に入籍したのは「ジューンブライド」にこだわってみたかったからだし、ブライダル産業の情報にも関心が向くようになった。

ウラジオストクでも、夏の到来とともに、結婚式のカップルを目にすることが多くなった。
ウラジオでは年々結婚式が派手になっており、それに合わせたブライダル産業も出てきた。その費用をざっと挙げてみよう。

結婚登録所(通称ザクス)へ支払いは登録料金だけで2100円。希望すれば登録式の写真・ビデオ撮影のサービス(有料)もある。レストランのパーティ(約20人、アルコールを含まない)は7万5000〜10万円。ブーケは約6000円。ウェディングドレスは高い物は22万5000円。レンタルだと、1日あたり売値の30%をとる。新郎のタキシードは売値で5万円くらい。(映画の「プリティ・ウーマン」に出てくるような)リムジンのレンタル料は1時間150ドル。全部で45万円はかかる。

現在のウラジオの平均所得が約300ドルであることを考えれば、かなりの費用である。ザクスで登録したあとに、ロシア正教会でトラディショナルな式を挙げるカップルも増えてきた。ハネムーンも国外が増えたのは民主化の産物である。

1998/08/17 JSN 釈囲 美法

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1998年08月掲載の記事を転載したものです。

<<ウラジオ短信一覧へ戻る



page top