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ウラジオ短信

若者向け寿司BAR

ウラジオストクの商店を見ていると元気がいい。女性用のイタリア製バックやフランスの香水などの専門店に若い女性が群がっている。また最近は、布地も日本や東南アジアから輸入されており、プリント柄のきれいな物に人気がある。「安かろう悪かろう」から「少し高くても良い商品」に人気が集まっている。

ただ、これが男性になると身辺には金をかけていない。この国の購買力も、若い女性で持っているようである。

先日、ウラジオの「寿司バー」に行ってきた。ここも若いニューリッチ層で大変に混んでいた。店は地下にあり、入るとすぐに10席程のカウンターがある。この前で板前というよりは、若くてかっこいいロシア人のお兄ちゃんがすしを巻いてくれる。ウラジオストクロール、カリフォルニアロール、天ぷらサラダ、ツナ寿司などメニューが20品目程ある。値段は1品が750円前後。

ここでロシア人が腹一杯食べようとすると、そうとうな金額になる。だから、寿司レストランではなく「寿司バー」なのだろう。

この店の面白いのは、店全体がスペイン風洞窟のような作りになっており、カウンター、テーブル、ビリヤード(3台)が別々の部屋として仕切られている。店の雰囲気が若者向けである。日本でも若者に人気が出ると思った。

この店の会話、「海が荒ると新潟からネタが入らないんで」と、ロシア語で客と話しているのを聞いて不思議な気分になった。

1998/07/20 JSN 田代雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1998年07月掲載の記事を転載したものです。

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