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ウラジオ短信

大もてサンタの出前

ロシアではクリスマスはお正月と並んで最大のイベントである。お正月にはヨールカ(もみの木)祭りという西欧のクリスマスツリーに似た風習がある。

年末にはウートレニックというクリスマス会に似た祭りが行われる。子供たちはめいめい着飾って集まる。手先の器用な母を持つ子供たちは海賊や、雪の精やお姫様などのコスチュームを身につけて仮装する。「ママがぶきっちょだったから、この日は毎年悲しかったわ」と私の友人は語る。

現在市内にはマロースじいさん(ロシア版サンタクロース)と、雪娘(サンタクロースの孫娘)の出張サービスを行っている会社が8社ある。最盛期の大みそかの1回の派遣料は日本円にして約4800円、その他の日は平均2600円である。

子供たちのクリスマス会のメーンがここのサンタとプレゼントである。出張依頼が非常に多く、サンタが不足しているという。

また、日ロ合弁のコピーセンターでは、新年のプレゼント用に家族の写真を使ったカレンダーの作製を勧めている。ロシアでは新年にカードとプレゼントを交換する。カレンダーは新年の贈り物として最もオーソドックスで喜ばれる。日本で家族の写真の年賀状を作るのと同じ心理を狙ったものだろう。

国は違っても、お正月を楽しく迎え、来る年が少しでも良い年であってほしいという願いは一つである。

1996/12/29 JSN 釈囲美法

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1996年12月掲載の記事を転載したものです。

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