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ウラジオ短信

寒波の影響は倍、3倍

毎年1月に入ってからウラジオストクには寒波が襲ってくる。それぞれに呼び名が付いていて上旬のクリスマス寒波、中旬から下旬にかけての神現祭(主の洗礼祭)寒波、そして2月の中国寒波と続く。

この中国寒波は、中国の旧正月のころ訪れるのでそう呼ばれるのだが、その最も厳しい寒さゆえに苦しむロシア人たちが、いつも反感を抱いている中国人に対して「こんちくしょう」という気持ちを込めて名付けたという説もある。極東のロシア人たちが持つ中国人に対する感情を見る限りでは、後者の方が当たっているような気がするが・・・。

話はそれたが、今はちょうど神現祭寒波。昨日まで気温はマイナス10度くらいだったのが、急にマイナス20度を超えて、そのうえ強風を伴う。寒さには耐えられるが、ウラジオでは最近次々とがっかりさせられることが続いている。

まず、いきなり公共交通料金が2倍に値上がり。そしてキオスクと呼ばれる売店でのウォッカ等酒類の販売禁止。テレビではアルコール類が運び去られている様子が報道され、単なるうわさではないことが分かった。

この寒い中、仕事帰りにボトル1本買う楽しみさえ奪われてしまったのだ。手ぶらで家に帰るや、またもや石炭不足と発電所の故障から停電。配給管の老朽化とか、雪が少ないという理由で断水さえ始まった地区もある。寒さは2倍、3倍にも感じられる今日、さてどうやって中国寒波を迎えるか?

1996/02/04 JSN 山本 千津子

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1996年02月掲載の記事を転載したものです。

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