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ウラジオ短信

生活レベルがめっきり向上

日本のマスコミの報道ばかり見て、ここウラジオストクに住んでいると現実とのギャップが多い。
日本から見るロシア極東地域は、相変わらず経済の混乱と原子力潜水艦の問題ばかりが報じられている。ましてや一般庶民の生活は貧しいかのようにしか見えない。

先日、新潟を訪問したウラジオの会社の社長が「アルマーニ」のスーツ2着に現金40数万円をポンッと払ってデパートの店員を驚かせた。これには日本の招待側も驚いたようである。

今、ウラジオで売っている商品の値段を見ると日本とそう変わらない。生活は食からぜいたく品へと庶民の購買欲は変わってきている。

私が日本で売れなくなった衣類をウラジオで売れないか、洋品店の社長に商品を見せた。その社長、商品を一目見て「私たちの扱うものではない」と、あっさりと断った。確か2年前なら安い外国製品なら何でも欲しいといってきた。しかし、今は違う。安いものなら中国製品でいいという。値段が高くてとも品質の良いものが売れている。日本の家電製品は相変わらずの人気である。また、最近ウラジオの写真集が出版された。その写真の技術の素晴らしさと、編集のうまさには驚かされた。すべてロシア側でやっている。

ウラジオは3年前までは西側に閉ざされていた街である。この3年間の変化には脅威を感じる。ロシア人のしたたかさは並ではない。

1996/11/19 JSN 田代 雅章

※この記事は、新潟日報紙の「環日本海情報ライン」1995年11月掲載の記事を転載したものです。

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