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モスクワ便り

【Volume.03】高級お子様服の世界

 モスクワ・ヌーボリッチのおしゃれ感覚はヨーロッパの流行をいち早く取り入れ、最新のファッションを楽しむようだ。本物志向でイタリア、フランス、イギリス、スペイン等のブランドをカジュアルに着こなす。 

 LAPIN HOUSE ヌーボリッチの子供達も、もちろんブランド志向で最近よくおしゃれな子供服専門のブティックを見かける。大人のブティックと同じくセンスの良いショーウィンドーで飾られている。店内では大人たちが自分の洋服を買うかのように真剣に柄や色をコーディネートして選んでいる。2003年に全面改装されて高級ブティック街に生まれ変わり、今や有名な観光名所にもなっているモスクワのグムと、もう一つ別のボリショイ劇場近くにある高級ブティック街にある子供服専門ブティックに行ってみた。ちょうど買い物を終えて出て来たベラさんとご主人のアレクセイさんに今日の収穫を見せてもらった。二人の子供それぞれに、最新の秋冬コレクションから上の男の子にはダウンのジャケットでフードにフェイスマスク付き2万7500ルーブル、下の女の子にも白黒のアニマルパターンにスワロスキーのクリスタルロゴの入ったダウンジャケットとパンツのセット2万7935ルーブル、約2000ドルをお買い上げ。ダウンを着るにはまだ早いが、今買わないと良いデザインの服はすぐに売り切れてしまうそうだ。

BOSCOBAMBINO 子供服の買い物は自分たちが良いと思った服を買って着せると言う。「もちろんこの店ばかりでなくスーパーマーケットでも買うわ。普段の遊び着にはスーパーで買った服を着せ、お出かけや、パーティー等にはこのような店で買った物を着せているの。でもこの店の服はデザインも質も良いので年4回ほど四季のコレクションから選んで買っているの」と説明してくれた。店内には早くも秋冬物が並び、奥の一角だけが夏物でセール価格になっていた。特価品に群がる親達は以外と少なく、マネージャーいわく、「セール商品は値段は安くても既に流行遅れで、お客様はあまり買いたがらない。最新ファッションをいち早く買って季節を先取りするように子供達に着せるため頻繁に来店する方が多い。BOSCOBAMBINO-2売れ筋はイタリア製男児用スーツとエトロのワイシャツ1万8870ルーブル。新学期の始まりには皆おしゃれをして学校に行くのがロシアの習慣」とのこと。この店が扱っているのはイタリアとフランスのブランドのみで(下着類はドイツのブランド)、ロシア製の服は一切ない。デザインと品質の良さは言うに及ばず、子供服は特に機能性や生地の柔らかさなどが要求されるという。掛かっていた刺繍のスカートは1万5873ルーブル、スパンコールをちりばめた高級感のあるシックなグレーのボレロは1万2025ルーブル、入り口のマネキンが着ている服とミンクの帽子は合計5万7426ルーブル(約2167ドル)。これら高額の商品を、親達は季節毎にまとめ買いするそうだ。合計1万数千ドルもの買い物をした客が、店の床にショッピングバッグをずらっと並べたこともあったと、ブティックのマネージャーは嬉しそうに話してくれた。(2006年7月)

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