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ロシア一般家庭の紹介

モスクワの「ナセーキンさん一家」 紹介 月刊「ロシア通信2014年6月号掲載

  
クリスマスに一家そろって。一番右はご近所さんだそう。

アレクセイ/49歳/夫/捜査官
エレーナ/43歳/妻/会計士
ドミトリー/20歳/長男/コンピュータ関連勤務

 ナセーキンさん一家は生粋のモスクワっ子ですが、今はモスクワ市の中心から少し離れた住宅地区ブトボにある、3部屋のアパートで暮らしています。
  一家の長、アンドレイは、20年以上も内務省モスクワ刑事犯罪捜査課に勤める捜査官です。奥さんのエレーナは会計士として連邦年金基金で働いています。
  息子のドミトリーの話をする前に、2人のひょんな出会いについてお話ししましょう。もう25年も前のことです。当時、アンドレイはモスクワの「OMON」(オモン;特殊任務警察支隊)に所属していました。ある日、彼が警察のバスで任務から戻る途中、突然、若い女性が道に飛び出してきたのです。車は奇跡的にハンドルを切り、女性を避けることができたのですが、彼女はすっかり怯えてしまっていました。その時、車から降りて、この女性、エレーナを落ちつかせたのが、未来の夫、アンドレイだったというわけです。
 さて、こうして2人は結婚し、長男のドミトリーが生まれました。彼は、機械工学の専門学校で自動車整備を学び、卒業後は3年間、米国車を専門に扱う自動車サービスセンターで整備の仕事をしていました。彼は昔から自動車も好きでしたが、コンピュータにも興味があって、知識も相当なものでした。サービスセンターでも、彼は自動車に組み込まれているプログラムの部分を特に担当していました。
 今、ドミトリーは自動車整備の仕事を辞めて、コンピュータの修理や補償サービスを行う、「ソフト・センター」という会社で働いています。
  ナセーキンさん一家には家族共通の趣味があります。日本ではなかなかなじみがありませんが、狩りです。なんとか3人同時に休暇を取って、全員そろって自然の多い郊外へ出かけようと計画しています。
 一家のお気に入りは、モスクワから南へ200km程のところにある自然保護区です。キャンプサイトにテントを張って、1〜2週間のんびりするのを楽しみにしています。

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