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ロシア一般家庭の紹介

ウラジオストクの「ナウメンコさん一家」紹介 月刊「ロシア通信2014年5月号掲載

   ベーラを抱いて

オレグ/31歳/夫/プログラマ
オクサーナ/31歳/妻/プログラマ
ミーシャ/10歳/長男 
ベーラ/6ヶ月/長女

 オレグとオクサーナは11年生(高校2年生に相当)の頃に、予備校で知り合いました。
 学生時代のオクサーナはとても活動的でした。学校附属のコーラス部のほか、いくつかサークルも掛け持ちしていました。料理も上手でしたし、さらに洋裁も得意で、自分で洋服を作ったりもしていました。しかし何といっても彼女は素晴らしい声の持ち主で、自分でも将来も何か歌に関わって生きていけたらいいなと思っていました。しかし、あるとき彼女の父親が言ったのです。「美しい声と美しい外見を持つ歌手はたくさんいる。だから、自立して安定した収入を得られるよう、手に職を付けておいたほうがいい」と。彼女も納得して、自分の力を試してみようとプログラミングを学ぶ大学に進むことにしました。当時、「プログラマ」という職業はようやく少しずつ知られるようになってきた、そのほんの初期のことでした。
 こうして彼女は予備校へ通い始め、オレグと出会ったわけです。オレグはと言えば、彼女の魅力の前にひとたまりもありませんでした。入学して、2年生になる前に2人は結婚しました。
 そして3年後、2人に男の子が生まれました。ミーシャです。オクサーナは育児のために休学して、オレグより1年遅れて卒業しました。そして、彼女のおばさんから譲り受けたアパートで、一家は独立した生活を始めました。オクサーナは自分でデザインして家をリフォームしました。
 2人とも快活で頭が良く、同じ専門家ですが、仕事のことでケンカすることはありません。2人ともそれぞれに個性があり、それぞれの経験から得た知識があることを理解しているからです。
 2人は仕事柄、様々な会社で働きますし、旅行も好きです。ロシア国内、ヨーロッパの主な都市はだいたい行ったことがあります。今はアジアの国々へよく行きます。彼女は歌も続けていて、先生に付いてボーカルレッスンを受けています。オレグはギターが得意なので、彼女が歌う時には伴奏を弾きます。
 最近、2人には娘のベーラが生まれました。2人の子どもの世話と仕事を両立するために、オクサーナはベビーシッターを雇っています。
 これまでに何度か2人は外国で働かないかと誘われたことがあります。でも彼らは、好きなことがやれているなら、ロシアで十分楽しく暮らすことができると言っています。それに、ベーラの誕生をきっかけに一家は新しい家を買いましたし、オレグはもうすぐ自分の会社を起ち上げる予定です。

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