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ロシア一般家庭の紹介

モスクワのクリエイティブなカップル「ウラジーミルとクリスティーナ」」 紹介 月刊「ロシア通信2014年4月号

  クリスティ―ナ(左)とウラジーミル(右)

ウラジーミル/29歳/イベントオーガナイザー
クリスティ―ナ/31歳/雑誌編集者

 ウラジーミルは子供の頃、母親の嫁ぎ先だったバラコボ(サラトフ近郊の中規模都市)と、祖父母のいるモスクワを行ったり来たりして育ちました。
 彼の趣味は幅広く、スポーツではセミプロのバレーボール選手でしたし、社交ダンスも踊れば、地元のグループでベースを弾いていたかと思えば、パン屋でパンを焼いていたこともあります。
 そんなこんなの紆余曲折を経て、彼は最終的にモスクワへ腰を落ち着けて、一から広告関係のビジネスを始めました。さらに、彼はクリエイティブな分野にも興味を持つようになり、友人を手伝ってモスクワのクラブなどで、パーティーやコンサートのオーガナイズを手掛けるようになりました。自由な雰囲気の中での様々な人々や趣味との出会いはとても刺激的で新たな発見に満ちていました。
 こうしたイベントのひとつで彼はクリスティーナと知り合いました。彼女はモスクワ生まれのモスクワ育ちです。彼女は人生の中でなかなか自分の居場所を見つけられずにおり、自動車保険の会社で働いていましたが、ひょんなきっかけでジャーナリストとして働き始めることになりました。
 知り合いに自動車雑誌の編集部に誘われ、なんと数年のうちに彼女は副編集長にまでなったのです。しかも彼女は、音楽からクラシック・カーから、犬の血統の話まで、どんなテーマでも書くことができます。ちなみにクリスティーナには、ロシアでは珍しい球体関節人形のコレクターでもあります。
 ウラジーミルとクリスティーナはある撮影会で知り合いました。それは演者たちが劇場やコンサート場などの場所で、互いにコラボレーションしてひとつの作品をつくる新しいプロジェクトです。2人は付き合って5年以上になります。
 ウラジーミルは自分の専門に加え、お茶の会社での倉庫主任やアニメグッズショップ経営の経験を活かして、「ボリシャヤ・ポルカ」というイベントの主催者になりました。これは、コレクターや熱心なファンが、様々なアニメのフィギュアやコレクションなどを、一般の人々に披露する展示会で、年に1回モスクワで行われます。展示品の数はどんどん増えていますし、様々な年代の人が参加しています。
 2人は将来に対して楽観的です。彼らが愛する趣味の世界はまだまだ学ぶべき新しい出会いに満ちています。2人で一緒にヨーロッパへ行って古い街並みを見たりしたい、アジアにも行きたい。でも家の中にもまだまだやることがいっぱいあるのです!

 

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