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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのセミョーノフさん一家紹介

夫/ビタリー(38歳)格闘技のトレーナー
妻/タチヤナ(34歳)主婦
長男/イーゴリ(12歳)学校生徒
次男/マキシム(2歳)

レソザボツク出身のタチヤナは、ウラジオストクの職業訓練学校で、パソコンのオペレータの勉強をしていた。寮暮らしだった。

軍隊での勤務を終えたビタリーの友人を介して二人は知り合った。交際1年で結婚、翌年、長男のイーゴリが誕生した。現在、一家はビタリーの両親名義の3DKのアパートで暮らしている。彼の両親は、郊外に一軒家を購入しそこで暮らしている。

ビタリーは子供の頃からスポーツが好きで、特に格闘技は大の得意種目だった。兵役義務を終えた後も、5年間の継続契約を結び、ウラジオストクの海兵隊で准士官として勤務した。同時に、彼は“白兵戦”と呼ばれる格闘技のインストラクターも務めた。契約満了後も電力会社「ダリエネルゴ」のスポーツクラブトレーナーとして就職し、現在も市内のスポーツジムで働いている。彼は子供たちに格闘技を教えているほか、プロの警備員やボディガードを養成する仕事も担当している。

タチヤナは職業訓練学校を卒業後、ダリザボドでパソコンのオペレータとして就職した。イーゴリを出産後に復職したが、2年前マキシムの出産を機に再び育児休暇を取った。ロシアでは3年間の育休が認められているので、今のところ急いで職場に戻るつもりはなく、もうあと1年は、子育てに専念するつもりである。

このため、一家の暮らしはビタリーの稼ぎにかかっている。月給は約3万ルーブル(約12万円)。さらに教え子が大会で優秀な成績を収めれば、特別ボーナスも支給される。食費や日用品にかかる出費は月に約1万5000ルーブルで、光熱費や管理費が約3000ルーブルである。タチヤナは毎月最低でも3000〜5000ルーブルを貯金するよう心がけている。

長男イーゴリも子供の頃から格闘技を習っており、大会ではまずまずの成績を収めてきた。毎年夏休みには、スポーツ合宿所(ラーゲリ)に通っている。ここでは、仲の良い友達と一緒に自然の中でのびのび過ごせるので、とても楽しみにしている。 (2006年04月)

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