JSNトップページ > ロシアな日々 > ロシア一般家庭の紹介

ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのマレビクさん一家紹介

夫/セルゲイ(23歳)建設会社勤務
妻/オリガ(22歳)大学休学中
長女/イリーナ(3ヶ月)

セルゲイとオリガが入籍したのは、娘のイリーナの生後1ヶ月のこと。2人は共通の友人が開いたパーティで出会った。オリガはこのとき大学生で、寮に住んでいた。知り合ってから数ヶ月後には部屋を間借りして、一緒に暮らし始めた。オリガの妊娠が分かったとき、すぐには籍を入れず、市民婚として住むことにした。しかし、イリーナが生まれると、セルゲイの方がきちんと籍を入れた方が良いと考え始めたのである。結婚式は親族だけで質素に行い、式後、友人らと一緒に食事をしただけであった。

現在オリガは子育てに専念するため、大学を一時休学している。レソザボツクの出身で、大学では会計学を専攻している。イリーナが1歳になる頃に復学するつもりでいる。

一方のセルゲイもウラジオストク出身ではなく、ラズドリノエ村で生まれ育った。大家族の末っ子で、2人の兄と3人の姉がいる。兄は2人ともウラジオで暮らしており、弟一家をいろいろな面で支えている。10代の頃、セルゲイは両親や家族に迷惑を掛けるようなこともしてきたが、18歳で軍に入り、その後はまじめに建築関係の現場で働いてきた。現在彼は、内装やリフォームを手掛ける会社に勤めている。まだ若いが、まじめで手を抜かないので、個人的に家の修理などを頼まれることもある。家族が増えて、これからますますお金がかかるので、できるだけ多くの収入を得ようと一生懸命仕事をしている。

一家は最近、間借りしていた部屋を出て、2DKのアパートに引っ越した。船員をしているセルゲイの友人が、長期の航海に出るので、一時的に部屋を貸してくれたのである。それまで、6000ルーブルで狭い部屋を借りていたのだが、新しいアパートの家賃は3000ルーブル。これまで直接は払っていなかった光熱費が冬場で3000ルーブル、夏場は1500ルーブル程度必要だが、それでも広さは魅力である。

セルゲイの給料は月によって違うが、だいたい2万〜3万ルーブル(8万4000〜12万6000円)である。家賃やその他の支払を済ませるとほとんど手元には残らないが、オリガは何とかうまく遣り繰りして娘を育てている。家族全員が健康に暮らせて、イリーナがすくすくと元気に育ってくれることが一番だという。 (2006年03月)

<<ロシア一般家庭の紹介一覧へ戻る



page top