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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのデムチェンコさん一家紹介

夫/エブゲニー(39歳)暖房供給会社勤務
妻/エレーナ(38歳)理容師
長男/アレクサンドル(14歳) 中学生
長女/ダリヤ(4歳)

エブゲニーとエレーナの出会いは、彼女が勤める理髪店に、彼が偶然訪れたことに始まる。エブゲニーはまだ学生だったが、エレーナに一目惚れし、次に髪を切りに行ったとき、思い切ってデートに誘ったのである。その後2人は付き合うようになり、2年後、エブゲニーの大学卒業と同時に結婚した。その1年後に長男アレクサンドルが生まれた。

エブゲニーは大学卒業後、暖房や水道を供給する市営会社に技術者として就職した。彼は順調に出世し、暖房供給網の管理を任される責任者を務めている。

若い頃、一家はアパートを借りて住んでいた。2人の両親はともに、市内で暮らしていたが、自立して生活することを選んだのである。約10年前、エブゲニーが現在の役職についた際、会社から2DKのアパートが支給された。今ではこの習慣はほとんどなくなってしまったが、昔は職場から住居が支給されるのは当然のことであった。現在もこの家に暮らしているが、2人の子供を抱えて手狭になってきたこともあるので、何とかより条件の良いアパートに交換できないかどうか、いろいろ情報を集めているが、今のところ実現していない。ただ、今の家と周辺の環境に随分慣れてしまったので、引っ越したいという気持ちは薄れてきているのも事実である。

エレーナは今も理髪店に勤務している。これまで彼女は、モスクワで専門技術を習得する研修に参加するなど、積極的に技術を磨いている。今や市内でも指折りの理容師になったと自負している。

長女のダリヤは保育園に通っているが、将来はバレリーナになることを夢見ている。毎晩のように両親の前で踊ってみせるので、来年から娘をダンス教室に通わせることにしている。

エブゲニーの月給は約2万ルーブル(約7万7400円)である。役職の割にさほど多くはないが、住宅の管理費の大部分を占める暖房費や給湯費の割引特典がある。エレーナの給料は、だいたい1万5000ルーブル(約5万8050円)である。支出で最も多いのは食費で、月に約7000〜8000ルーブル。アパートの管理費が1500〜2000ルーブル。 もうすぐ新学期が始まるので、アレクサンドルが学校に着て行く服や靴を揃えているところである。教科書なども含めると5000ルーブルを越える大きな出費になるので、エレーナは頭を痛めている。

それでも一家は必ず毎月貯金するようにしており、貯まったお金で旅行するのを楽しみにしている。昨年の夏はモスクワとサンクトペテルブルグまで子供連れで旅行し、さらにモスクワの友人に子供たちを預けて、夫婦水入らずでヨーロッパを旅行した。今年の夏は、沿海地方の海辺の保養地に出かけただけだが、来年はどこか外国に行きたいと思っている。(2005年09月)

 

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