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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのクディノフさん一家紹介

夫/ビクトル(32歳)企業家
妻/マルガリータ(32歳)販売員
長女/エリザベータ(10歳)

クディノフさん一家は8年前、ウスリースク市からウラジオストク市に引っ越してきた。ビクトルとマルガリータはウスリースクの農業大学の同級生で、卒業後に結婚した。マルガリータは大学を出ると、長女が生まれるまでの3年間、市の緑化事業に従事する会社で働いた。ビクトルも同じ会社で、営業担当の仕事をした。彼は生まれつき社交的な性格で営業職に向いていたが、 5年前、友人2人とビジネスを立ち上げることを決め、ウラジオに移住したのである。

彼は友人とともに、種苗や生花、肥料などを売る店を3店舗出店した。当然のことながら、一家に十分な蓄えなどあるはずもなく、ウスリースクのアパートを売ったうえ、銀行からお金を借りて、ビジネスをスタートした。夫妻は、仕事に専念するため、娘をウスリースクの両親の所に預けねばならなかったが、ウラジオからウスリースクまでは車で2時間の距離しかないので、娘に会うのには困らなかった。

そうこうするうちに、ビジネスも軌道に乗り始めた。今では銀行の借り入れも全て返済し、ウラジオで新たにアパートも購入したので、娘を呼び寄せ、一緒に暮らしている。

マルガリータは夫が経営する店で販売員をしている。彼女は、大学で農業に関する専門的な教育を受けてはいるが、さらに勉強が必要なことを自覚している。客の大半はダーチャ(別荘)の菜園で花や野菜を育てる一般の人々だが、それでも専門的なアドバイスを求められることがあるためだ。そのため、彼女は年に数回は専門的なセミナーに参加するようにしている。

マルガリータは給料として月に1万ルーブルを受け取っている。アパートの管理費が月に2000ルーブル、食費が6000ルーブルなど。

ビクトルとマルガリータは仕事が休みのときは、ほとんど家におらず、ウスリースクの実家に戻っている。今年の夏は、エリザベータを中国に夏期休暇に行かせたので、その間はずっとウスリースクで暮らしていた。(2003年11月)

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