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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのパルシンさん一家紹介

夫/オレグ(47歳)修理工
妻/ マリーナ(45歳)ホテル勤務
長男/ミハイル (25歳)ドライバー

一家は、ロシアでは少し狭めの2DKの住居で暮らしている。この住居は20年前、オレグが当時から勤めている会社から支給されたものである。彼は、民間の船だけでなく軍艦も修理する「ダリザボド」の修理工である。彼は長年、現場仕事に携わってきたので、仕事を良く知っており、同僚から信頼されるベテランである。そんな彼も、兵役後は大学進学を希望していた。しかしマリーナと結婚したため、働かざるを得なかったのである。彼の収入は平均すると月に約2000ルーブル(約8000円)である。

マリーナはウラジオストク市内のホテルのフロント係をしている。彼女の月給は約2500ルーブル(約1万円)で、夫よりも多い。彼女は料理から裁縫まで手先がとても器用で、家族が快適に家で過ごせるよう常に心掛けている。

ミハイルはウラジオの自動車会社で働いている。彼は軍で特殊免許を取得し、その技能を生かして就職した。遠くまで出張することも多いので、沿海地方の道路をよく知っている。時には中国まで出かけるので、そのときは家族や友人にお土産を買って帰る。彼の月給は平均すると約7000ルーブル(約2万8000円)。自分の小遣い以外はすべて家に入れている。

一家の収入は月に約1万1000ルーブル。マリーナが家計を管理している。住居の管理費が月に約1000ルーブル、食費が5000ルーブルである。残りはミハイルの結婚資金として貯金している。一家はウラジオの一般的な家庭で、経済的に苦しい時期もあったが、息子が就職したおかげで随分楽になった。(2001年11月)

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