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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのママチェフさん一家紹介

夫/ビャチェスラフ(44歳)大型トラックの運転手
妻/スベトラーナ(45歳)工場労働者
長女/マルガリータ(22歳)鉄道の通信部の職員
長男/アレクサンドル(11歳)
次男/ジェーニャ(7歳)

一家はウラジオストク郊外にある私有の3DKに住んでいる。毎月家賃を9万6000ルーブル(約2100円)支払っている。スベトラーナと、彼女が引き取った前夫との間の娘マルガリータは、電車で通勤している。この電車代が、毎月12万〜13万ルーブル(2600円〜2800円)かかる。一家の家計は、いつも2、3ヶ月滞納されるスベトラーナの月給70万ルーブル(1万5000円)と、マルガリータの63万5千ルーブル(1万3800円)、ビャチェスラフの月給150万ルーブル(3万2600円)で賄っている。時々、ビャチェスラフは外部から注文を受けて副収入を得ている。しかしこれは、肝心な家計の助けにはならない。というのも、ビャチェスラフはずっと以前から酒好きで、金をたくさん使うからだ。スベトラーナもよく彼に付き合う。辛い人生を送ってきたが、アルコールだけが多くの問題を忘れさせてくれると彼女は言う。

弟たちの世話はすべてマルガリータがやっている。彼女は彼らに、おもちゃやお菓子を買ってやったり、宿題を見てやったりしている。さらに昼食や夕食の準備、部屋の片付けもマルガリータの仕事だ。そのほかに彼女は母や義父のための服も買う。一家の部屋には質素な家具、例えば、かなり年季の入ったソファー、モノクロのテレビ、ミュージックコンポ、寝室にはベッドとサイドテーブルが置いてある。一家には近々大きな買い物をする予定はない。(1996年06月)

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