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ロシア一般家庭の紹介

沿海地方ウラジオストクのチェルニコフさん一家紹介

夫/アレック(26歳)無給休暇中
妻/オクサーナ(23歳)育児休暇中
長男/サーシャ(4ヶ月)

一家は、水道もセントラルヒーティングもトイレもない古い木造の私有アパートの2階に住んでいる。冬は薪や木炭で暖をとっている。冬の間、住居を暖かくするために約3dもの木炭が必要で、現在その価格は50万〜60万ルーブル。チェルニコフ夫妻は訪れつつある冬におびえている。というのは息子のサーシャが常に病気がちで、寒い部屋では入浴させることもままならないためだ。

アレックは 1ヶ月ほど前までウラジオ市内の工場に勤めていたが、無給休暇に出された。家計を賄う収入は、アレックの失業手当て31万7000ルーブルとオクサーナの育児手当て3万4000ルーブルが全てである。これらのお金は1袋1万5000〜1万7000ルーブルの粉ミルク(1週間で1袋消費)にやっと足りているといったところだ。アレックが工場で働いていた時、彼らは冷蔵庫、ビデオデッキ、そしてテレビを購入することが出来た。現在では、冬用の木炭を用意するためにビデオデッキを100万ルーブルで売ることを考えている有様だ。チェルニコフさん一家は住居の近くで野菜を育てている。その他に両親が1ヶ月に10万ルーブル工面してくれ、また食料を差し入れてくれるため、かろうじてやっていけている。(1995年11月)

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