
1月16日、大手外食ホールディング「Ginza Project」(ギンザ・プロジェクト)の共同創業者ワジム・ラピン氏が、長年の闘病生活の末に死去した。享年63歳だった。同氏はロシアのレストラン業界で一時代を築いた人物であり、その足跡を1月21日付でコメルサント紙が伝えた。
葬儀は1月21日、サンクトペテルブルク市のワシリエフスキー島の教会で執り行われた。参列者は同業者を含め200人を越え、映画監督のソクーロフ氏、下院議員のロマノフ氏、ニュースサイト「フォンタンカ」等の運営会社代表のブィシェンコフ氏など著名人の姿もみえた(中略)。
GPはレストラン事業以外でもビジネスを展開した。クルーズ船の運営、薬局を併設したフィットネスクラブの開設、Ginza Hotels & Apartmentsブランドでのホテル事業(サンクトペテルブルク、ロストフ・ナ・ドヌー、トビリシでミニホテルをチェーン展開)などだ。2010年代末までにGPは約120社を管理下に置くまでになっていた。
事業を拡大する中で、失敗やトラブルもあった。サドバヤ通りのレストラン「ツァーリ」の経営は完全な失敗だったし、以前のパートナーらとの裁判沙汰も数多くあった。特定の債務に関してラピン氏を破産認定しようとする動きもみられた(最終的には解決された)。
癌を患っていたラビン氏はここ数年、事業の継承手続きを進めていた。2018年には、GP傘下38社の持分を息子のマルク氏に譲渡した。マルク氏は2021年にレストラン「Grecco」をオープン。このレストランは年間最優秀レストランに選ばれた。2025年末時点で、GPの中核管理会社である有限責任会社Ginza Project Group LLCの持分はセルゲエフ氏とマルク氏が50%ずつ所有している。(1/21)
週刊ボストーク通信1615号より