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ロ日航空会社は直行便再開を協議するも、政治的に困難か

 ロシアからの訪日客数の増大を背景に、両国の航空会社が直行便の再開を検討している。直行便再開はロ日関係修復のきっかけになり得るが、高市新政権のもとでは難しいとロシアの専門家はみている。10月29日付でイズベスチヤ紙が伝えた。
 ロシア外務省のルデンコ次官がイズベスチヤ紙に、ロシアと日本の航空会社が直行便再開について協議を進めていると語った。もっとも、全ては日本政府次第であり、日本側が望むのであればロシアは反対しないという(後略)。
 カザコフ氏は、両国が平和条約締結に向けた議論を行うのは今のところ不可能だとみている。高市氏はロシアの入国禁止対象者リストに入っているからだ。とはいえ、新首相は安全保障問題に配慮し、物事を体系的に捉えることのできる人物だという。アジア太平洋地域の安全保障についてロシア抜きで語るのは不可能であり、高市氏は、ロシアとは対立するのではなく、より中立的な関係を構築すべきだと理解しているはずだとカザコフ氏は指摘する。他方で、ロシアと日本との対話は、日本とそのアジアでの重要な同盟国である米国との関係が今後どう発展していくかにかかっているという。日米関係がより緊密化していく中で、日ロ関係が進展することはないというのがカザコフ氏の見立てである。(10/29)

週刊ボストーク通信1604号より

 



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