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ロシア人の3割はミドルクラスだが、所得面での差異は大きい

 高等経済学院は毎年、ロシアにおけるミドルクラスの割合を算定しているが、2022年は2013年以降で最大の31.7%に達した。ただし、社会的地位、学歴、所得とすべての条件を満たす完全なミドルクラスの割合は9.3%しかなく、2015年より減少している。12月26日付でRBC Dailyが伝えた。(中略)
ミドルクラスの分化~ 政府付属財政大学のサフォノフ教授は、理論上ではロシアにおけるミドルクラスの割合はもっと大きいはずだと指摘する。だが、学歴と職務上の地位の高さがそれに見合う所得を伴っていないことがままあるのがロシアの特徴だという。文化や教育の分野で働く高学歴の公務員が「ワーキング・プア」であったりするのだ。ミドルクラスというものが、高学歴かつ自身の専門分野で働いている人々を意味するのであれば、ロシアには貧しいミドルクラスが存在することになるという。(中略)
ロシアにおける所得格差 ~全体的にみれば、ロシアではここ10年間で所得格差は緩やかに縮小してきたとマレエワ氏は指摘する。(中略)もっとも、世界的にみれば、とりわけ欧州諸国と比べた場合、ロシアの所得格差は依然として極めて大きい。加えて、上位1%への所得と富の集中度において、ロシアは世界のトップクラスである(後略)。(12/26)

 (週刊ボストーク通信1514号より)

 



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