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ロスネフチが初めてLNGを輸出:アジアへの販路拡大も検討

 ロスネフチがエジプトにLNG(液化天然ガス)を輸出した。5月6日付で同社が伝えた。
 LNGの輸出はガスプロムが独占していたが、2013年末にプーチン大統領が署名した法令により、ロスネフチとヤマルLNG参加企業は一定の条件の下で輸出を許可されており、ロスネフチにとっては今回が初めてのLNGの輸出となった。同社と買手(Egyptian Natural Gas Holding Company)との契約は、昨年8月に締結されていた。エジプトはアフリカでは最大の天然ガス消費国である。
 今回供給されたロットは、ロスネフチが国際スポット市場で買い付けたものであり(カタール産と推測される)、同社がこのような転売を行うのは珍しい。現在、国際的な資源価格の低下により、スポット市場ではLNGを安く買い付けられる状況にあり、ロスネフチは今後もスポット市場でのトレーディングを続けていく意向。アフリカだけでなく、アジアにも販路を拡大するという。アジアには日本や韓国等の大口の需要家がおり、LNGの世界消費の72%を占めている。(後略)(5/11)
 (週刊ボストーク通信1141号より)




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