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アエロエクスプレス社、ウラジオとカザンから撤退:国家イベントが終わったので

 アエロエクスプレス社が2月にもウラジオストクとカザンの事業からの撤退の可否について決定を下すとの見込みをお伝えしていたが、同社は早くも1月19日付プレスリリースで撤退の意向を発表した。
(中略)
 撤退の理由について同社のソロキン執行取締役は、両都市でのアエロエクスプレス運行は、2012年のウラジオストクAPECサミット、2013年のカザン・ユニバーシアード開催に向けた国家レベルのプロジェクトだったにもかかわらず、地元行政府から運行事業で出た赤字の補填を得られなかったことを挙げた(ただし、タタルスタン共和国政府は2013年の赤字分の半額は負担した)。
(中略)
 一方、ウソリツェフ沿海地方第一副知事は、アエロエクスプレス社が赤字の補填を受けられなかったのは同社が必要な手続きを行わなかったせいだと述べている。副知事によれば、アエロエクスプレス社が赤字補填を受けるためには、まず、同社を自然独占体として反独占庁に登録申請する必要があり、同地方政府は昨年、アエロエクスプレス社にその旨提案したが、同社は申請をしなかったという。
 また、副知事はアエロエクスプレス社の撤退後も同路線の運行を継続すべく、地元の「エクスプレス・プリモーリエ」(株式の51%をロシア鉄道、49%を沿海地方政府が保有)への運行業務の移管を検討しており、2月中にも実現するとの見通しを述べた(1月20日付沿海地方政府)。(後略)(1/25) 
(週刊ボストーク通信1078号より)




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