H&M、TOPSHOP、ユニクロ等と市場を争う米国のファストファッションブランド｢FOREVER21｣のロシア第1号店がモスクワのショッピングセンター｢アフィモール・シティ｣にオープンした。10月15日付でベドモスチ紙が伝えた。
店舗はFOREVER21の中東、南ア、ロシア、オーストラリア地域での販売権を有する｢シャラフ・リテール｣(Sharaf Retail)のロシア法人｢ファッション・フォワード｣が開設したもので、シャラフ・リテールのシャラフディン・シャラフ代表取締役は、年内にもう2店舗ショッピングセンターへの出店を行い、来年はさらに3店舗出店するとしている。
シャラフ・リテールは小売、運輸、観光、不動産開発他150社余りを傘下に収めるUAEの大手ホールディング｢シャラフ・グループ｣に属し、Agent Provocateur、Carolina Herrera、Cotton On等のブランドのフランチャイズ経営の他、Sharaf DG(家電販売)、Adventure HQ(スポーツ用品)、Gisellablu、Aurora Wild(ファッション)等の小売チェーンを展開している。
経済制裁による先行きの不透明感とルーブル安により、ロシアではGerry WeberやEM&F Groupなど欧州衣料品小売の市場からの撤退が続いている。現在ロシアに4店舗を構えるユニクロについても、今後3店舗の出店を行う計画にブレーキがかかっていることが報じられているが(テナント選定を行っているCushman&Wakefield社のカルバスニコフ不動産取引部長談；4月24日付RBC Daily)、シャラフ・リテールでは今のところ、進出計画の見直しは考えていないとしている。(後略)(10／15)
（写真：開店日のFOREVER21、アフィモール・シティサイトより／週刊「ボストーク通信1065号より）
