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力帆汽車がロシアのリペツク州に自動車工場を建設へ

 10月13日、中国の自動車メーカー・力帆汽車(Lifan)とリペツク州(中央連邦管区)が、同州の特別経済区「リペツク」での自動車工場の建設に関する合意書を締結した。同日付でリペツク州政府が伝えた。
 力帆汽車は現在、カラチャイ・チェルケス共和国(北カフカス連邦管区)の自動車メーカー「Derways」で契約生産を行っているが、自社工場の建設を検討していることが今年の夏に明らかになった。候補地としてはモスクワ州やカルガ州も挙がっていたが、今回、李克強首相とメドベージェフ首相の立会いの下、リペツク州政府との合意に至った。
 特別経済区「リペツク」のコショリョフ氏は同社の決定について、「鉄鋼大手のノボリペツク冶金コンビナートが特別価格での部品供給を約束した他、特区には横浜ゴムの工場もある。また、米自動車用塗料大手PPGインダストリーズも入居している」と述べ、サプライヤーとの協力を期待できることを挙げた。
 力帆汽車の工場では、第1段階から溶接・塗装も行い、年間生産能力は6万台の予定。第2段階では同10万台への拡張とエンジン工場の始動が予定されている。投資額は第1、第2段階がそれぞれ1億5000万jずつ。工場では力帆汽車の全モデルが生産されるという。力帆汽車の今年1〜9月のロシアでの新車販売台数は、前年同期比18%減の1万5842台で、中国ブランドの中では最大だった。一方で、工場始動後もDerwaysでの生産は続けられる(10月14日付コメルサント紙)。(後略)(10/14)
(週刊「ボストーク通信1065号より)


 



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