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ユニプレスのペテルブルク工場が建設開始

 9月3日、サンクトペテルブルク市カメンカ地区の日産自動車工場の隣接敷地で、日本の自動車部品大手ユニプレスの新工場起工式が行われた。同日付で同市政府がプレスリリースで伝えた。(中略)
  工場が建設されるのは日産ペテルブルク工場に隣接した65haの産業団地で、現在、日本の自動車部品メーカー50社との間に入居交渉が進められている。現地子会社の有限責任会社「ユニプレス・ルス」は同団地に最初に入居した部品メーカーであり、7.9haの割当用地のうち4haの敷地に1万2300uの生産施設と3600uの管理施設が建設される。工場建設には約20億ルーブルが投じられ、2015年秋に完工、2016年初めから日産工場への部品納入が予定されている。工場は年産8万台分の車台部品の製造が可能で、同工場が稼働すれば日産車の現地生産比率は1%向上し、40%にまで引き上げられる(9月4日付コメルサント紙)。
  日産工場に納入されるユニプレスの車体用プレス部品は現在、日本の工場から輸入されているが、ペテルブルク工場完工後は日本から原料を輸入する形となる。ユニプレスでは今後、現地に原料サプライヤーを見つけることを検討している。業界紙「金属供給販売」のハザノフ副編集長は、ユニプレスの自動車部品製造に必要となる圧延製品は近隣のチェレポベツ冶金コンビナート(北西連邦管区ボログダ州)で調達できるとし、その他にも近年は、ペテルブルク市でもマグニトゴルスク冶金コンビナート傘下の「インテルコス4」やセベルスタリ傘下の「SMTsコルピノ」が自動車メーカーと積極的な提携を進めていることを指摘した。(9/3)


(週刊「ボストーク通信1059号より)



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