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急ラストチカの1台目が完成:メーカーは部品輸入関税の免除延長を要望

 5月30日、ウラル連邦管区スベルドロフスク州の機関車メーカー「ウラリスキエ・ロコモチブィ」(UL;同州の輸送機器メーカー「シナラ・グループ」と独シーメンスの合弁企業)で、同工場での機関車製造10周年並びに現地生産された高速鉄道車両「ラストチカ」(Desiro RUS)第1号の完成記念式典が催された(生産開始は昨年5月)。同日付でシナラ・グループとULがプレスリリースで伝えた。(中略)
 産業貿易省によると、ULは順調に現地生産の水準を上げており、現在、ラストチカ製造に用いられる主要部品66品目のうち35品目が現地生産に移行しているが、これらは高度加工の必要がない車両間扉や乗客席、制動抵抗器ユニットといった単純な部品に留まっているという。ULでは、今年一杯となっている部品輸入関税の免除をあと5年、2020年まで延長することを産業貿易省に要望しているが、省側がこれに難色を示している。
  ULは2020年までに1200両(240編成)のラストチカを製造する契約をロシア鉄道と結んでおり、今年は5両列車9編成、2015年は33編成の製造が予定されている。総価格は20億ユーロ超で、車両納入延滞による違約金を考えれば、現地生産率が目標達成できないからといって製造を遅らせることはできない(6月18日付コメルサント紙)(6/18)


(写真;ラストチカの社内/ウラルスキエ・ロコモチブィ社サイトより)(週刊「ボストーク通信1049号より)




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