JSNトップページ > ニュース記事

最新ニュース

緊密化するロシア・北朝鮮関係:
ビザ緩和や投資の優遇措置で合意、ルーブル決済は今月にも開始か

 6月5日、ウラジオストクで露朝間の経済・技術協力に関する政府間委員会の総会が行われた。両国はビザ制度の緩和やロシア投資に対する優遇措置、ルーブルでの貿易決済の実施に関するプロトコルに署名した。同日付で極東発展相が伝えた。
 ガルシカ極東発展相は報道陣へのブリーフィングの中で、ロ朝間の2013年の貿易高が前年比64.2%増の1億1270万jであったと述べ、両国関係の着実な発展を強調した。また、両国は3月末に行われた政府間委員会でも、2020年までに両国の貿易高を10億jレベルにまで引き上げる目標を掲げていたが、これを実現させる方法のひとつがルーブル決済への移行であり、今月にも取引を開始することで合意に至ったと伝えた。また、北朝鮮側はロシア企業関係者のビザ制度の簡素化や、北朝鮮内でのインターネットや携帯電話の使用についても合意した。(中略)
 北朝鮮側からは、富豪デリパスカ氏のバゾブィ・エレメントに対し、火力発電所の改修など、一連の投資プロジェクトへの参加が期待されている。同社は北朝鮮側の提案を受け、今年末までに北朝鮮内の銅及び無煙炭鉱床の採掘事業化調査も行う予定。一方、北朝鮮はロシアから毎月5万dのコークス炭を購入し、代金は銑鉄及び磁鉄鉱の形で支払うことを求めている(6月5日付フィンマルケト通信)。(後略) (6/6)

(週刊「ボストーク通信1047号より)



page top