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ギリシャ企業がロシア・ペテルブルクのゴミ処理事業に参加

 資金繰りの悪化により頓挫していたペテルブルク市のゴミ処理場建設計画(年間処理能力35万d超、投資総額約90億ルーブル)について、国営系投資会社「VTBキャピタル」とギリシャの企業コンソーシアム「Aktor S.A - Aktor Concessions S.A - Helector S.A」が協力覚書に署名し、計画が再開される見込みとなった。ベドモスチ紙が4月25日付で伝えた。
 VTBキャピタルはギリシャ企業がプロジェクト実現のために設立した有限責任会社「L.M.P」を買い取り、プロジェクトの支配株を手に入れる。Aktor S.A社のシモス・パナギオティディス東欧CIS地域担当常務によれば、VTBキャピタルは官民パートナーシップの分野で実績があり、ギリシャ・テッサロニキ市でも同社と共同プロジェクトを行っている。ラブレンツェフ・サンクトペテルブルク副市長によれば、資本取引に関する最終的な署名の締結はペテルブルグ国際経済フォーラムの席で行われ、8〜9月に請負業者を選定、処理場建設が着手される見込みだ。
 一般固形廃棄物の処理施設を官民パートナーシップによって建設・運用する計画は、2009年11月にペテルブルグ市から告知がなされ、2010年3月に5社がこれに応募、2011年1月にギリシャの企業コンソーシアムが落札して30年スパンの合意が締結された。処理場用地には当初市郊外のヤニノ地区が予定されていたが、環境面で問題が生じたため、市当局はレバショボ地区に場所を変更し10haの用地を割り当てた。処理場は当初2015年に完成予定であったが、ギリシャ企業の資金繰り悪化により計画が頓挫していた。(後略)(4/25)


  (週刊「ボストーク通信1042号より)




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