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ロシア極東ハバロフスクで新年を迎えたプーチン大統領、今年の新年の挨拶は2通りに

 今年、プーチン大統領が新年を迎えたのはハバロフスクの地だった。新年は首都で迎えるのが大統領の慣例だったが、それを初めて破ったことになる。国民に向けた新年の辞には、昨秋、極東を襲った洪水の被災者への気遣いと、テロ撲滅への誓いも含まれていた。12月31日付でノーボスチ通信が伝えた。
 実は新年の辞には2通りのバージョンがあった。1つ目はモスクワで収録されたもので、2つ目がハバロフスクからのもの。前者はカムチャツカ地方、チュクチ自治管区、マガダン州で放映され、新年が来るのが遅い他の地域では後者が放映された。
 この2つの新年の辞には内容に違いがある。最初のものでは「我々の国は以前より良くなり、豊かになり、便利になった」という文言が、後者では「我々の国では以前より良くなり、豊かになり、便利になった部分がある」とトーンダウン。また、前者にはなかったボルゴグラードのテロについての言及もあり、根絶するまではテロとの闘いを断固として続ける旨の決意表明が加えられた。さらにオリンピックだけでなくパラリンピックについての言及もあった。(中略)(1月8日付ベドモスチ紙)。
 プーチン大統領が慣例を破ってまで新年を迎える地にハバロフスクを選んだのには大きな理由がある。昨秋の大洪水で被害を受けた極東住民を慰労するためだ。大晦日の晩に突然現地入りした同氏は、被災者が一時的に生活している仮住まいの住居を訪問、その後、晩餐会に出席し、そこで国民向けに新年の挨拶を行った。(後略)(1/8)


ハバロフスク州の被災者を訪ねるプーチン大統領(大統領府サイトより)
(週刊「ボストーク通信1027号より)




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